留学するなら知っておきたい台湾と中国の関係
どうも、こんにちは。たらおです。
突然ですが、台湾と中国が同じ国かと聞かれたらなんと答えますか?
実はこの問題、僕たち日本人が思っている以上にセンシティブな内容ですが、これから留学する人や今留学中の人も今後この問題を目の当たりにする可能性があります。
特に僕の留学先のイギリスには台湾の留学生も中学の留学生も沢山いるので、この問題に触れる可能性は高いと言えます。
上記について、少し実体験も踏まえながら紹介したいと思います。
台湾と中国は同じ国か?
日本人の多くは別の国だと思っている
この問いかけに対して多くの日本人は別の国だと考えているのではないでしょうか?
多くの人は学校でも台湾については中華民国という国名であり、中国(中華人民共和国)とは別の国として習いましたよね?
恐らく国際的なスポーツ大会でも台湾と中国は別々のナショナルチームである場合が多いと思いますし、詳しい人ならご存知の人もいるかもしれませんが彼らは別のパスポートを持っています。
中国人の認識は日本人の認識とは少し違う
上記に対して中国人の認識は少し違います。
彼らがどのような教育を受けているかまでは知りませんが、多くの中国人は台湾は中国の一部だと思っているのです。
一方で、台湾人はのように考えているか?
台湾人は世代によって考えが違う
2020年現在、大学院留学をするくらいの若者(年齢22歳~30歳)の多くは台湾は独立した中国とは別の国だと考えている人が多いです。
しかし、彼らより上の世代になると台湾は中国の一部だと考えている人もいるそうです。
台湾は中国とは別の国だと考えている人の多くは、中国政府を嫌っている人が多い傾向にあります。
僕の知る限り、台湾人だけで集まると中国社会のことを批判する会話が度々始まります。
留学するなら彼らの考えの違いを知っておくべきです
中国・台湾からの留学生と知り合う機会は多い
恐らく留学すると、多くの中国人と台湾人と出会うと思います。
中国人は人口が多いのであまり驚きはないかもしれませんが、おそらく台湾人も日本人と同じくらいかもしくはそれ以上に留学している学生が多いので留学先で知り合う機会があります。
そして同じ東アジア出身ということもあり日本人であれば彼らと仲良くなる可能性は非常に高いです。
自己紹介の時に思いがけない事件が起こる可能性があります
中国と台湾からの学生が同時にいる場で初めて自己紹介をする場面を想像してください。
もし台湾人が "I'm from Taiwan."と自己紹介した場合、中国人が過剰に反応する場合があります。
具体的に言うと、” No, You are from China. Taiwan is part of China." というツッコミを入れる可能性があるわけです。(実際に僕の身の回りで起きました)
先述の通り若い台湾人は自分たちは台湾人だという意識が強いため、上記のような発言は彼らのアイデンティティに深く関わります。
場合によってはいきなり喧嘩になる可能性すらあります。
また、その場ではうまくやり過ごしたとしても今後友好関係を築いていく上では台湾人どんな気持ちになるのかを想像してあげられるようにはしたいですよね。
結局、台湾と中国は同じ国なのか?
この問いには今のところ明確な答えはありません。
中国政府の考えとしては台湾を自国の領地であり、実際に一部中国の制度を台湾にも適用しています。
僕たち日本人からすると両者は別の国のように見えますが、台湾は中国の一部だと言うことで経済的な援助を受けているという一面もあり、中国から独立していると断言するのは危険だと考えている台湾人も中にはいるのです。
自分なりの答えは持っておこう
正解がない問題だからこそ自分なりの答えを持っておくことは重要です。
中国人とのやり取りで傷ついた台湾人が、「台湾は中国の一部だと思う?」と聞いてくる可能性もゼロではありません。(僕は聞かれました)
その際に自分なりの答えを持って返事をすることができれば、たとえそれが相手の望む返事ではなかったとしても、お互いの考えを知るためのきっかけになります。
そしてお互いの意見を交換し合うことでより深い関係を築くことが出来るのです。